断想妄想三国志①

正史『三国志』と小説『三国志演義』との間を妄想が行き交う読み切りエッセイ。

不定期に配信され、断りもなく終わると思いますがご容赦ください。

曹操のコンプレックスと関羽

義絶(義人のきわみ)関羽。

直情径行で酒の失敗をする張飛や、孔明の北伐にまで付き随い数々の豪傑と槍を合わせた趙雲に比べて、やや戦場での影が薄い関羽に 「三国志少年」だった私はそこまで惹かれなかった。

今「三国志で一番好きな人物は?」と聞かれたら、ベタに「関羽」と答えてしまう気がする。

惹かれるというより、この人物を巡る『三国志演義』のプロットの見事な展開に感心してしまうのだ。『演義』の物語は、劉備が死ぬまでは、関羽のために作られているのではないかとまで思えるほどだ。

とりわけ面白いのは、関羽、劉備、曹操の関係。この三人が関わるエピソードを以下簡単に記す。

曹操から仮に徐州を与えられた劉備は袁紹と組んで曹操に反旗を翻す。曹操は大軍で徐州に攻め寄せ劉備軍をコテンパンに破り、劉備の行方は知れない。義理堅い関羽は曹操に捕らえられても、元主君で義兄でもある劉備の恩を忘れられず、曹操に靡かない。そんな関羽に一層惚れ込んだ曹操は、彼に親切の限りを尽くすが、やはり関羽の気持ちを変えることができなかった。折しも曹操軍は袁紹軍と「白馬の戦い」で激突、ここで関羽は曹操軍の一将として袁紹配下の猛将・顔良と文醜を斬り殺す手柄を立てて、曹操への恩に報いたとして、所在の判明した劉備のもとへ向かう。曹操は結局関羽を引き留めるのをあきらめ、関羽と深い絆で結ばれた劉備への羨望を覚えつつ、路銀と錦の戦袍(ひたたれ)を贈って清々しい別れを果たすのだった。

以上の『演義』のエピソードには、史実に対するかなりの脚色がありそうだ。

では正史はというと?

一旦曹操へ降った関羽が厚遇を受けながらも劉備の旧恩を忘れず去っていったのは史実らしい。この話より遡って、劉備は関羽、張飛らとともに曹操のもとへ寄食していたときがあったのだが、そのとき、曹操は劉備も厚遇したようだ。出かけるときはいつも一緒、お酒飲むときもいつも一緒、という感じで。曹操はこのとき劉備に左将軍の位も与えている。

曹操は劉備と一緒に長い時間を過ごして、やはり内心で羨望を抱かなかっただろうか。彼は ( 曹操陵墓の発掘結果によると ) 身長155cmの小躯 でイケメンでもない。方や劉備は、

先主(劉備)は読書がそんなに好きではなく、犬・馬・音楽を好み、衣服を美々しく整えていた。身の丈七尺五寸(173cm)、手を下げると膝まで届き、ふり返ると自分の耳を見ることができた。口数は少なく、よく人にヘリ下り、喜怒を顔にあらわさなかった。


陳寿編 裴松之注 井波律子訳『正史 三国志5』 筑摩書房 1993  (蜀書・先主伝より)

容姿、佇まいという点では、劉備は曹操を圧倒していた。曹操には宦官の家の生まれというコンプレックスもあったし、武芸、兵法、議論なんでも器用にこなす一方で結構人には裏切られたりする。挙句、劉備にも裏切られた。

一方の劉備は何の教養もないのに、押し出しだけで関羽、張飛のような豪傑が慕ってくる。いくら親切にしても自分に靡かず、旧主劉備のことを忘れない関羽を前にして、曹操の自尊心は少なからず傷つけられ、嫉妬心は掻き立てられたに違いない。

小説『演義』における三者のドラマチックな人間関係は、決して荒唐無稽なものとも言えず、一定の正史の背景があるのだ。『演義』が「七実三虚」と呼ばれる所以だ。

尚、『演義』はこの後再び曹操と関羽とを邂逅させるドラマを用意しているのだが、これも結局関羽の義人っぷりと『演義』の巧みなプロットということに尽きる。徹底的に関羽の引き立て役となってしまう曹操に気の毒でもあるし、敢えて紙幅を興醒めに費やすことはせず、筆を措く。

アルゴリズム元号予想⑨

(前回:アルゴリズム元号予想⑧へ)

大きな混乱なく決まって良かったですね。考案に従事した関係者の方々、お疲れ様でした。

答え合わせ。結果は?

新元号は「令和」!

そして、他の5候補は「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」であったとか。

私の予想はというと、

  • 興応
  • 建能
  • 考徳
  • 元化
  • 康化
  • 文功
  • 文養
  • 広寛
  • 養永

カスりもしませんでした、、、

やはり機械的な元号予想という方法論自体が無茶だったかもしれません。出典にヤマを張って予想した方がまだマシだったかも、、、

もっとも元号「令和」をドンピシャで予想した方はほとんどいなかったようですが。

6候補と過去の元号・勘申案比較

ところで、これら6候補に関して、過去の元号や勘申案(過去の学者らの元号候補)との比較における、音構成の特徴はあったのでしょうか。せっかくですから、当ブログで集積してきた過去の元号と勘申の音傾向のデータを利用して考察してみようと思います。

「令和」(rei-wa)を含む6候補の音構成(子音+母音+語尾子音t,k,n)の、

①「無作為な常用漢字の組み合わせの音」(4,200,450通り)
②「勘申案の音」(2,313通り)
③「採用された元号の音」(248通り)

それぞれにおける 分布密度を見ていきます。 ①に対して②や③の方が密度が高ければ、それらの候補が過去の勘申や実際の元号でも好まれた音ということになります。

令和(rei-wa)

① 0.01‰(24通り/4,200,450通り)
② 0.00‰(0/2,313)
③ 0.00‰(0/248)

②勘申、③元号ともに例がありません。そもそも「令」の字は過去の元号採用例がなく、勘申においても「令徳」1回を数えるのみです。”rei-wa”は全く新しい音構成なのです。

英弘(ei-koo)

① 0.15‰(630/4,200,450)
② 1.30‰(3/2,313)
③ 0.00‰(0/248)

勘申では「永光」「永康」などの案がありました。

久化(kyuu-ka)

① 0.17‰(704/4,200,450)
② 0.43‰(1/2,313)
③ 0.00‰(0/248)

「久化」は過去1回だけ勘申されています。

広至(koo-ji)

① 0.28‰(1,197/4,200,450)
② 2.16‰(5/2,313)
③ 8.06‰(2/248)

「康治」(勘申1回)と「弘治」(勘申4回)がいずれも元号に採用されています。為政者に好まれた音と言って良いでしょう。

万和 (man-na)

① 0.00‰(12/4,200,450)
② 6.05‰(14/2,313)
③ 0.00‰(0/248)

伝統的な呉音読みに従って、”ban-na”ではなく”man-na”と読むことにします。「万和」は過去に14回も勘申されましたが、結局採用に至りませんでした。「万」は元号・勘申におけるポピュラーな字の一つで、特に第一字への採用は勘申78回(33.72‰)、元号3回(12.10‰)を数えます。

万保 (man-poo)

① 0.02‰(92/4,200,450)
② 5.19‰(12/2,313)
③ 0.00‰(0/248)

「万保」と「万宝」がそれぞれ8回、4回と勘申されていますが、いずれも元号には採用されませんでした。「万」はとりわけ勘申に好まれ、元号への採用はそれに比べて控えめであると言えます。

6候補に関する考察

「令和」「久化」「広至」「万和」と短母音終わりの候補が4/6を占めたことは特筆すべきでしょう。

とは言え、これら短母音終わりの4候補では、第一字で長母音や複母音、語尾子音nを組み合わせてバランスをとっており、全体としては 過去の勘申と比較しても “常識的な”音構成です。

そして意味的には申し分ない「徳」(tok)や語尾子音nで終わる候補は一つもありませんでした。第一字に音の重心を置き、第二字目の短母音で軽やかに終わるシャープな音が選好されたと言えるでしょう。

6候補の①②③それぞれの密度の平均を採ると、

① 0.11‰(2,659/4,200,450/6)
② 2.52‰(35/2,313/6)
③ 1.34‰(2/248/6)

となります。候補全体としては、「万和」 や「万保」 を始めとして歴代の勘申者が好んできた音パターンを今回の有識者もやはり選好した、ということになるでしょうか。

全6候補の中で②の密度を③の密度が上回ったのは(勘申者に対して為政者が好みそうな音)「広至」のみ。ひょっとすると、「広至」が「令和」に対する最も有力な最終選考の対抗馬だったかも??

そして最終的に採用された「令和」

r始まりの元号は「霊亀」(rei-ki)のみで、”rei-wa”は元号はおろか勘申にも挙がったことがないものです。

しかしながら、今のところ日本国民の受けも良いようですし、報道によると1日の有識者懇談会でも全員がこれに賛成していたとのこと。

「令和」(rei-wa)は今回新しく発見された新鮮な響きでありながら、納得感を以て迎えられた優秀な音構成の元号であると言ってよいのではないでしょうか。

以上です。

ここまで読んで下さった方にとって「令和」が素晴らしい時代になりますように。

アルゴリズム元号予想⑧

(前回:アルゴリズム元号予想⑦へ)

日本の商号・屋号で振るい落し

前回残った299例の候補を最後の振るいにかけていきます。まずは、

  • 大陸で過去に使用された年号(中国、朝鮮、ベトナム)や追号、諡号を除く
  • 俗用されているものとして、商号、屋号、商標、地名、人名に採用されているものを除く

で、スクリーニング。

実は「俗用されているもの」でかなりの候補が外れてしまいます。とりわけ「徳」「文」「永」「健」を含む候補は壊滅に近いです。ちなみに中国や台湾の地名・屋号・商号と被るものまで対象外にしてしまうとほとんど残らないので、日本のものだけでスクリーニングしました。

その結果残ったのが、こちらの128例。

最終候補はインプレッションで

ここまで来たら、あとは私の独断と偏見で最終候補を決めます。

元号に相応しそうな二字の組み合わせをピックアップし、 台湾の中央研究院の漢籍電子文献で調べて 「漢籍の出典」の条件を満たすものだけ残しました。

最終候補として選んだのは以下の9つです。 (括弧内は出典)

  • 興応(『宋会要』)
  • 建能(『詩経』)
  • 考徳(『詩経』)
  • 元化(李賀『相勧酒詩』)
  • 康化(『隋書』)
  • 文功(『尚書』)
  • 文養(『旧唐書』)
  • 広寛(『宋史』)
  • 養永 (『宋会要』)

正直、出典元の漢籍について前後の文脈までしっかり読めているわけではないので、学者の眼鏡にかなうようなものが選べているか、自信はありません。

、、、やはり地味すぎるきらいがありますね。“キラキラ元号枠”としてもう一つ追加させてください。

  • 「文桜」

漢籍に出典はなく、国書にあたったわけでもありません。しかし、日本の一つのシンボルとして「桜」は元号に採用されそうな気がするのですよね。そして「桜」を含む候補群の中で俗用されておらず最後まで残ったのは、この候補だけでしたので。

私の元号候補は以上の10個とさせてください。

終わりに

ここまで長らくお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。

機械的な操作で元号候補を予測する「アルゴリズム元号予想」と称しながら、音による選別と最終候補の選別は結局一定の主観を交えざるを得ませんでした。

当てる自信も正直数パーセントといったところです。

しかしながら、小学校で習う漢字の全組み合わせからスタートし、あくまで 一定のルールに従って振るい落としを行ったことで、来月1日に実際の新元号や候補群が発表された際、これらの方法論と候補が「どの程度的を得ていたのか」は検証することができると考えています。

発表までの残り一週間を楽しみに待とうと思います。

新時代に相応しい素敵な元号になることを祈りながら。

(次回:アルゴリズム元号予想⑨へ)

参考文献

アルゴリズム元号予想⑦

(前回:アルゴリズム元号予想⑥へ)

音による元号候補絞り込みも今回が佳境となります。前回までの内容と総合的な考察は以下のとおりです。

開始子音

日本語では、子音よりも母音が音声認識において重要な役割を果たします。万人にとって明瞭で聞き取りやすい母音始まりの漢字は元号にも広く好まれているようです。破裂音として聞き取りやすく硬性と力強さを持つ子音kも 、元号の音の始まりに相応しく、第一字に採用されやすいでしょう。一方で、清爽で軽快な摩擦音sは、元号には不向きかもしれません。

母音と語尾子音

音の安定性から、短母音のみの字の採用は「和」「治」を除けば極端に少なく、また採用は第二字にほぼ限定されると考えると、「昭和」および「明治」と被る短母音の字の採用の可能性は低いでしょう。正味の候補はせいぜい「化」くらいと思います。

包容感、広大さを想起させる長母音ooは広く取り入れられる可能性が高いです。

二重母音のうち、遙遠さをイメージさせるeiは元号に適した音です。しかし、「平成」で両方の字に取り入れられているので、新元号への採用可能性については何とも言えないところです。

二重母音aiについて、実質採用されうるのは「大」であること、音の安定性から第二字へ取り入れられる見込みが低いことを踏まえると、「大正」との被りから結局避けられるのではないでしょうか。

語尾子音については、第一字にen、第二字にok(実質採用されうる字は「徳」)の採用の見込みは高いと言えます。解放感と安定感に富んだanも有力な候補ではありますが、現首相の名字に採用されている「安」は回避され、実質的な候補字は「寛」くらいでしょう。(ちなみに「寛」は、小学校で習う漢字には含まれていないのですが、名前に通用している字でもあるし、元号候補の対象字に含めることにしたいと思います。)

音パターンから対象候補を絞り込み

以上の音の傾向分析を踏まえた上で思い切った選別を行い、元号候補の音パターンをこちらの3,514パターンに絞り込みました。

「化」「寛」「徳」などは、その音で採用される字がこれらに特定されているので、字を直接リストに記載しています。

第二字が「化」のパターンの第一字は、むしろ意味によるスクリーニングが重要だと思いますので、音は限定していません。

この3,514パターンは、小学校で習う漢字を意味によるスクリーニングを掛けた候補字群(これに常用漢字の「寛」を加えた)のすべての組み合わせから構成したものですので、さらに、

  1. 近代元号のイニシャルとそれと似たアルファベット(H,S,T,M,I,W,N)始まりの組み合わせを除く
  2. 既に日本の元号で採用されているものを除く
  3. 更なる意味の振るい落とし(例えば「化」の第一字に相応しそうなもの、等)

これらの振るい落としも行って候補群に残ったのが、こちらの299例です。中には過去に勘申されたものもいくつか含まれています。やや地味なものが残った印象ですが、 皆さんのお好みの候補はどれでしょうか。

この299例それぞれついて以下の最後の振るい落とし作業を行い、私の最終元号候補としたいと思います。

  • 大陸で過去に使用された年号(中国、朝鮮、ベトナム)や追号、諡号を除く
  • 俗用されているものとして、商号、屋号、商標、地名、人名に採用されているものを除く
  • 漢籍の出典

次回がいよいよ最終回となります。

(次回:アルゴリズム元号予想⑧へ)

参考文献

アルゴリズム元号予想⑥

(前回:アルゴリズム元号予想⑤へ)

今回は母音と語尾子音の分析と考察です。

前回と同様に、今回は母音・語尾子音について、①「常用漢字」②「勘申案」③「元号」の分布密度一覧表を作成してみました。こちらになります。

短母音

短母音はおおむねネガティブ

②「勘申案」vs. ①「常用漢字」と③「元号」vs. ②「勘申案」の両方でポジティブなのは、第二字のaのみです。第二字の短母音iは、②vs①のネガティヴと③vs②のポジティブで相殺し合っています。

長母音

長母音 oo が好まれる

長母音ooは③vs②の第二字を除けば、概ねポジティブです。③vs②第二字のネガティブの度合も-11.2‰という若干の補正程度。とりわけoo-a、oo-oo、e(n)-oo、oo-okのパターンが目を引きます。一方で、in-oo、un-ooは第一字に「仁」や「文」を採用して②に頻出しますが、③vs②のネガティブによって元号での実採用は少ないことが気になります。

二重母音

概ね③vs②における二重母音の強い偏向は見受けられません。②vs①と③vs②ともにaiはネガティブ。(とりわけ第二字において。②③ともに第一字に採用している大半の例は「大」)②においてeiの採用は多く、③vs②においてやや補正されています。

語尾子音

第一字のenが好まれやすい

②vs①の偏向性が強いです。概ね第一字の語尾子音n(とりわけen)はポジティブ、一方でk、tはネガティブ。第二字はokとan以外ネガティブ傾向。③vs②に目立った特徴がなく、概ね②vs①の偏向性を相殺する傾向にあります。ただし第一字のenを②vs①と同様に好みます。en-ak(第二字は全て「暦」で4例)en-oo、en-iの音パターン。

以上から得られる考察

以上、観察される傾向を淡々と足早に述べてきましたが、その理由も考察してみましょう。

短母音の回避、長母音と語尾子音enの選好は、音の安定性を得るためと考えられます。

短母音を採用するケースで多いのは、第二字に”和”、”治”、”亀”(とりわけ後二者は③において選好されている。)を取り入れるパターンです。この場合、第一字に語尾子音、長母音、二重母音を含めて音のバランスを取る工夫がなされているようです。 (第一字短母音は“嘉吉”のみ)

長母音ooは第一字、第二字ともに好まれるが(en-oo、oo-oo、oo-a、oo-ok)、どちらに取り入れても元号の音全体に安定感と包容感を与えるバランサーとしての機能を果たしているためと考えられます。

二重母音の挙動は、音自体ではなく、「大」「永」「平」「明」「正」など、元号に好ましい義をもつ特定の字に依存すると思われます。漢籍に通じた勘申者の偏向性を示す②vs①で偏りが大きく、③vs②でむしろ補正されていることがその証左です。

enが好まれるのは「元」「遠」「延」「天」など、遙遠さを想起させ、元号に相応しい字が多いためと思われます。②vs①で選好されがちなのも頷けます。第一字での採用が特に多いところは注目に値します。en-ok、en-oo、en-iなど、やはり第二字との音のバランサーとしての役割でしょうか。

語尾子音t及びkは、個性的な音韻として 使い勝手が悪いのかもしれません。

語尾子音kには、「徳」「暦」「禄」など義の観点から元号に相応しい字は多く、実際の元号の第二字への採用が 全37例 (「徳」14例、「暦」14例、「禄」7例、他)もあります。

一方で、第一字への採用はわずか5例のみです。第一字が語尾子音kで終わると、第二字でこれを受け止める適切な音がないためではないでしょうか。勘申で挙がったいくつかの例を引くと、「暦長」、「徳和」、「徳永」、「徳仁」、、、短母音で終わると座りが悪いですし、長母音、二重母音、語尾子音で終わると冗長な印象を受けます。

また、in-ooやun-ooのように、勘申者がさかんに取り入れても、為政者が(おそらく音が気に入らずに)採用しなかった特定の音パターンもあるようです。

(次回:アルゴリズム元号予想⑦へ)

参考文献