いやいや めずらしいものをみせていただいて 対清水

『いやいやめずらしいものをみせていただいて』。これがあの名作スーパーファミコンソフト『バトルドッジボール』の隠れパスワードであることは、日本の受験戦争を戦った皆さんであれば既にご存じであろう。これを入力すると、クッソレベルの高いガンダムF91やゼータガンダム、アレックスを最初から使えるのだ。いやはや珍しい。こんな珍しいことって他にあるのだろうか。

あった。昨日あった。

コンサドーレ史上に残るような8点取って、かつクリーンシート。アンロペが舞台から飛び降りたり(そして無傷)、やはり清水戦は何かがある。

やっぱフクちゃんハンパないよ!

先日の武蔵のインタビューでこういったものがあった。

今は周囲を見て、たとえば(中盤の)ヒロキくん(宮澤)から(最終ラインの)フクちゃん(福森晃斗)にボールが入った瞬間、マークをはがすように動き出しますし、次にどこにボールが来るのか予測して、プレーできるようになりました。

WEBスポルティーバ 8/16(金)配信 佐藤俊(取材・構成)

ということでそこに注目してみたのだが、確かに福森が持った瞬間に前三枚が動き出していた。動き方も三者三様で時々で全然違う。私のような素人は基本ボールしか見てないのだが、今更ながらこういう見方は面白いな(そして通ぶれるな)と感じた。しかし、福森→三枚ばかりかというとそうではなくて、宮澤荒野経由でチャナへの早いパス、菅ちゃん白井へ勝負させるパスなど選択肢が多岐にわたるので、前三枚の動きに引っ張られた清水の守備陣は最後まで的を絞れてなかった印象。そしてこのフリーキック。。清水のGK(ゴング金澤ではない)西部は常誠高校の御子柴ぐらいショックだったことだろう。

白井マジで代表行っちゃうの?

最近相手の期待のホープNo.1みたいのとばかりマッチアップさせられそして勝ちまくってる男白井。今回はこれまた清水期待のサイドバック松原后。個人的にも、この修羅場潜ってきたヤンキー感がたまらんという感じで好きな選手である(同じくヤンキー枠ジュビロ高橋祥平も大好き)。そう遠くないうちに代表が見えるレベルの選手と思っているが、ウチの特攻隊長は完璧に抑えてしまった。杉岡、関根、そして今回の松原と、今の白井はまさに「敗北を知りたい」状態。菅ちゃんにルーカス、中野もいて、今ここに『サイドバック王国札幌』を高らかに宣

ミンテとボランチ2人の連携がクッソいい

いなしまくるんですよね。ミンテ、ボランチのどっちか+1で、一度福森のパスミスでドウグラスにあわやというシーンを作られたが、ほぼハイプレスは無効化できてた。ミンテ、いつぞやにも書いたがホント手がつけられないCBになりつつある。早くて強くて足元も上手い。なかなかこのレベルのCBはJにいないのでは。兵役があるのが本当に残念でならない。。

あと触れたいのが荒野。宮澤はエンペラーなのでノーミスなのは当たり前みたいになってるが、荒野もやっぱいい。危機管理能力、足元技術、そして何より12キロ走り切る体力。あのドーベルマンスタイルを体力落とすことなく90分やり通せるのはチームにとってだいぶでかい。最近わかりやすいクソミスもなくなってきつつある。キャラもあって叩かれやすいが、「俺はあいつのこと認めてるんだけどな。。」と花形のように荒野を見ているサポは多いはず。実は皆んな荒野大好きなんだよな。好きだから見すぎちゃって、細かいミスとかすげー言いたくなるのよ。

来週のコンサさんは?

瓦斯です、FC東京。8点取ったのが実力かフロックか否か、いい相手。次は10点取って、Jリーグタイムでいい時間に放送してもらえますように(8点取ってモブ枠の放送ってなんだよ

ありがとう小野伸二、また逢う日まで

今更ながら、小野がコンサドーレを退団、J2のFC琉球へ移籍した。

既に5年強の在籍で、本人にとっては一番長く在籍したクラブになったそう。小野が来てから5年か。早い。その前年に稲本(feat. 田中美保)が加入して、その翌年に小野が加入。懐かしい。当時はまさかミシャが来るともJ1に定着(って言っていいですよね?)するとも諦めの悪い男があっさり移籍するとも思ってなかった。。

2014年から地力を信じてやってきた小野コンサドーレの歴史をここに終了する。ドラムス、アヒトイナザワ。

という心境で、ここからは新章。真説・ザワールドイズコンサドーレ。ユニバーシアード三羽烏の加入、白井の覚醒、 皇帝宮澤の円熟、進藤のブルーノメンデスパフォーマンスと引き続き北海道コンサドーレ札幌の進化が止まらねえ!小野伸二、愛してまーす!

ニュータイプとAmazonと男の世界と 対湘南

大勝利。河野大臣風にいうと『圧勝』。もうなんかいろいろ詰めこまれすぎて(悪いとこも含めて)書ききれないので、自分が注目したいとこだけ書きます。

白井のニュータイプ化

たぶん今一番コンサで手のつけられないぐらいノッている男白井。そのきっかけは間違いなく菅ちゃんの代表選出にあることはサポの皆さんも同意いただけるはず。

勝負をかけた一戦をものにした。6月14日川崎戦から松本戦までの7試合を、白井は「人生をかけた7連戦」と位置づけてきた。サイドを争う菅は日本代表としてブラジルでの南米選手権に臨み、中野は左ヒラメ筋肉離れで戦線離脱していた。「これ以上のチャンスはない。ここで結果が出せないと、チームでもう居場所はないと思っていた」

スポーツ報知 7/12(金)砂田秀人記者配信記事より

攻守にわたって日本代表の杉岡をチンチンにしてしまっているその姿に、練習から菅ちゃんやルーカス、中野に早坂、石川と非常にいい競争ができているんだなあと言うのを感じた。『ニュータイプ化』の意味だが、縦に横に早い、ピキーン!という感じで反応ができる彼に対して一番いいワードを探していて出てきたのだが、我ながら酷いセンスだと思う。でもあえて修正はしない。そして実はガンダム全然詳しくない。今後もサイドのスタメン争いに目が離せない。

エンペラー宮澤によるAmazon配送サービス

ただのネット通販会社からGAFAと呼ばれる巨大IT企業へ進化したAmazon。彼らはロジスティック、物流を制したことで大成長を遂げた。Amazon物流センターで行われる『入庫→仕分→出庫』はミスなく、そして凄まじい速度で行われる。

ん?この一連の動き、なんか見たことないですか?!

そう、我らが10番エンペラー宮澤裕樹である。彼だけのプレーを5分間じっと見ていてほしい。この『受ける→探す→出す』Amazon一連の動きがものすごい早さで行われている。そしてほぼミスがない(昨日は一本危ないミスあったけど)。彼の縦パスが一気に仕掛けるサインになっていて、そこから連動する様はただひたすらに美しかった。また、守備の時は、youtubeにJリーグ解説動画を上げてくれている『MILKサッカーアカデミー』さんの言葉を借りると『パノプティコン型』、つまり全体を鳥瞰し危険察知、危険箇所を潰しに行く特殊能力を発揮する。昨日も相手のロストを宮澤が拾うというシーンがよく見られた。攻撃時のAmazon配送サービス、守備時のパノプティコン監視こそ宮澤の最強の武器。彼がいることで中盤のせめぎ合いでかなり優勢に立てることが昨日あらためてわかった。

ボスロイド兄貴の男の世界

ジェイについてはもう多くは語るまい。レェベルが違う。ハイボールもそうだけど、ポストプレーが別次元。何かもうこんなレベルの選手がコンサにいて札幌に住んでるってだけで喜びを感じている今日この頃。ようこそ男の世界へ。。

見所いっぱいの試合

他にも進藤のゴールやチャナ無双など見所が非常に多かったので、DAZNに加入していながらまだ観られていないコンササポは是非ご視聴を。また、宮澤のAmazonとかふざけたことを書いたが、このパスの散らし方実は荒野もだいぶ上手くなってきていて、昨日の試合でも荒野からの縦パスがチャンスに繋がったシーンが何度かあった。さすが、ソダン、宮澤、荒野と続く『何やっても妙にサポから叩かれるミスターコンサドーレの系譜』を継承する者として荒野もしっかり宮澤から学んでいる。荒野に期待していないコンササポってたぶんいない。みんな気になる荒野に今後も注目。

明日のコンサに求める『もう一歩前へ』

前へ出る小さな一歩が文明への大きな一歩になる。。上の画像は中国のトイレであればどこにでも貼ってある標語(中国はどこに行っても標語だらけ)。トイレ、つまりお前が一歩前に出ることで尿が飛び散らず綺麗なトイレを維持できるんですよ、の意味である。決しててめえのモノが小さいとかそういうことを言っているのではない。あと一歩出ることが大事、あと一歩。

ん!!これどこかで聞いたことないですか?!

我らがコンサドーレである。本ブログにて前節大分戦について書いた際に取り上げた「進藤それ詰めれたんじゃね?」問題。

その時の記事

ミンテばっかり叩かれてんなーと思ってたわけだが、私と同じ意見の方は結構多かったようで、吉原宏太のコラムにも、そして社長のノノラジオでも「あと一歩の詰めが」というような話が出ていたようだ。これ、決して進藤だけではない。最近のコンサの試合を見ていると全体的に球際が弱い、拾えてない。相手に拾われてからコンサのシアーハートアタックこと深井さんが相手を自動追尾、ボール奪取というシーンはあるんだが、最初で拾えない。慢心、という言葉はあまり使いたくないんだが、なんか「まあボール持てれば崩せるし」みたいに見えなくもない(個人の感想です)。将来は細部に宿るじゃないが、そういう一つ一つのとこ大事にして欲しいもんである。攻撃に関しても、綺麗に崩そうとしすぎてるように見えるし(そんな難しいことはする必要あるか?とか)、自信を持つのはいいが過信は良くない。湘北が愛和学院にウソのようにボロ負けしたのは、疲労感もあっただろうが山王に勝った慢心もあったと思ってるぞ俺は(個人の感想です)。

明日の対戦相手はJ1で一番球際で手を抜かないチーム湘南ベルマーレ。アウェイではボッコボコにされてる。『あと一歩前へ出る勇気』を試すのに相手に不足なし!小さな一歩が大きな文明を作る!謝謝!

パスサッカーの完成度とインテンシティ 対大分

香港には香港ジョッキークラブという、たぶん日本で言うライオンズクラブみたいなものがあるのだが、この会は香港競馬や各種ギャンブルの取りまとめを行なっている。そこにはサッカーの勝敗予想なんてのもあって、何とJリーグも賭けの対象になっている(謎にアフリカのどっかの国のリーグとかも対象になってたりする。さすが何でも賭け事にしてしまう国イギリスの影響が強い)。試合前、サッカー賭博を嗜む知り合いからこんなメッセージが届いた。

「コンサドーレ、今日は何対何?」

私は自信満々にこう伝えた。

「1-3で札幌」

先に結果をいうと2-1の逆転負け。

何故なのか。

何故宮澤が帰ってきて攻撃の三枚もたぶん今のウチのベスメンと思われてる駒が揃い(個人的にはジェイ推し)、ワイドもルーカス白井の勢いがすごい。何故これで勝てない。。

いつも通り、細かい戦術とかはそういうのがわかってる方のブログを見てほしいのだが、観てて気になった点としては2つ、『球際』、『進藤の精度』。

まず1つ目、コンサの攻撃はサイドもしくは福森から中央へのクロス、シュートもしくは落としというのが多い。ただ中の3枚は殆ど負けてたように思う。武蔵、アンロペであの勝てなさはちょっと。。ジェイが入ってからはターゲットマンが彼になり、落としはできるようになった。ただその後で拾えない。ちょっと武蔵、アンロペの球際の弱さが気になる。いかにこの2枚でしっかり収められるかはコンサドーレの攻撃の肝だと思うので何とかして欲しい(長友メソッドやれよ)。何か2人とも綺麗なプレーばかり狙ってるように見えるんだよな。。

次、みんな大好き進藤。正直最近はかなり精彩を欠いてるように思う。特に気になるのは彼のクロス。ルーカスがえぐって後ろの進藤にパス→ダイレクトでクロスを入れるわけだが、いいボールが全く入らない。それどころか相手1枚目のDFに当たってカウンター被害の温床になっていることも(犯罪みたいな言い方)。あと例のミンテが叩かれているらしい失点シーン。あれ進藤詰められなかったかなあ?!ハンドを警戒してシュートコースを切る選択をしてたけど、とっさの判断でスライディング行ったら届いたんじゃないかなとか思うのだけれど。。疲労は絶対あると思うので、ここらで濱、中村辺りが頭角を現してくれるといいんだがなあ。いつまで経っても早坂、石川じゃなくて。

以上、観ていて思ったことでした。相変わらずルーカスの無双具合、宮澤の安定感は素晴らしかったんだけどね。。しかしルーカスの孤立感、「はい!相手ペナまで頑張って切り込んでください!僕ら真ん中にいますんで!」感は何とかならんのかな。あと深井さんの膝すごく心配。先日の川又が脳裏を過ぎった。

インテンシティとか横文字ばっか使う奴らから出来るだけ遠いところに住みたいと日々思っている鬼佬でした。このストレスは今日の新日本プロレスG1クライマックスで解消だな。。