まんまと風邪をひいたのでオススメの香港ドラッグを紹介

風邪をひいた。まんまと風邪をひいた。最近香港の気候が妙で、つい10日ぐらい前までは30度まで行ったりでいよいよ苦しい夏到来感がありありと出ていた。にもかかわらずここ最近は連日の雨、そして夜には気温の急低下。今週は出張とかで絶対に休めないと言っているのに顔を出してくる風邪の小悪魔感、大学時代に好意を抱いていた先輩を思い出す(遠い目

ということで今回は香港ローカルの(たぶん)おクスリを番付形式でご紹介。セレブ御用達の白い粉とかはない、健全な内容でお届けさせていただきます。


小結)白花油 (効果、虫刺され)

見よ、この荘厳なフォルムを

風邪とかじゃなく虫刺されかい!という古典的なツッコミを頂けた方、ありがとうございます。そうです。虫刺されです。

北海道ではそんなことはなかったように思うのだが、南に行くにつれて蚊がどんどん獰猛になる気がする。つい先日も、ジーンズを履いていたはずの足が見事にやられていた。トリップ状態で無意識のうちにズボンを脱いでいたなどない限り(シンゴー!シンゴー!)、奴らにジーンズの上からやられたのだろう。

この白花油、言えばハッカ油(漢字違うけどはっか、同じかも)みたいなものでスースー系油。一度つけるとそれなりに長持ちする。また、匂いが独特なので人に嗅がせてワイワイすることもでき、かりあげクン的な社会から面倒がられている大人にもオススメ。


関脇)OFF! (効果、虫除け)

絶対に香港ローカルじゃないであろうメリケンなデザイン

また虫関係、そして恐らくこれ香港ローカルドラッグではないので、2つ目にして既にルール破綻。タイトルが嘘・大げさ・紛らわしいになってしまっているが気にしない気にしない。

虫除けスプレー。そんなにいくつも使ってるわけでもないのだがこれは効く。ただ問題は匂い。これ室内で使うと全力でむせるのでご注意(子供用にOFF!Kidsというのもあるが、こちらも情け容赦なくむせる)。これを考えると効くし匂いもそんなにしない日本のサラテクトなんてのは本当にすげーなーと思う。


大関)北京同仁堂 感冒清熱(効果、風邪)

広東語で書かれているだけで効きそうというプラシーボ

知人のFrankというおじさんが教えてくれた薬なので個人的に「フランクドラッグ」と呼んでる薬。発熱、鼻水、咳など症状に応じて違う種類があるのだが、何となく私はこの緑を買うことが多い(本来的には間違っていると思われ)。飲み方は湯に溶かしてゴクッと。日本にはあまりそういった飲み方をする薬がないので、「さすが香港。。」と最初は思った。味はまるで山奥に隠棲しているヒゲ面の仙人から「フォッフォッフォッ、これでも飲みなされ」と渡されそうな味。最初はゲッとなるが、慣れるとあら不思議、おいしくいただけるようになる。プラシーボ全開なので、これを飲んだだけでかなり身体が楽になった気分になる。実際にそうなのかは知らない。


横綱)京都念慈庵川貝枇杷膏(効果、喉痛)

このチャイナな色合いに皆イチコロ

最後は香港ドラッグキングオブキングス、通称ニンジョム(私が呼んでるだけかも)。この蜜をゆっくり飲むだけで、大体の喉痛は緩和される。完治するわけではないのだが、気持ち治りも早くなる気もする。ガラス瓶入りの場合はスプーンに取って喉へトロリ、個包装パックの場合は袋を破ってジュルジュル吸う。味がこれまた甘くてうまい!こんなに喜んで蜜をいただくなんてカブトムシにでもなった気分だ。簡単に「ワンモア!」となってしまう(一応用法用量があるのでご注意)。もし子供に飲ませたらそれこそ白いセレブドラッグのように止められなくなってしまう危険性があるのでこれまた注意。何か噂ではタイとか東南アジアでも売ってるらしいんだが、たぶんこれは香港が本場。ちなみに商品名に『京都』と入っているが、日本国京都とは一切関係ない。


以上、私的香港ドラッグ番付でした。もしお越しの際はお買い求めください。どこのドラッグストアでも売ってるし、ニンジョムに至ってはコンビニとかでも売ってます。

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