歌って、いいですよね…
先日機内で『ボヘミアンラプソディー』を観てものの見事に大号泣した(今更感)。「おーいおいおい…」という今時漫画でもないようなレベルの号泣。「あの映画でそんな泣くシーンあったか…?」という外野のコメントは置いておいて、歌は素晴らしいのだ… I’m having a good time, having a good time..!!!
先日、香港デモにて新キャラが登場した。
合唱隊である。香港を代表する建物、金融街のど真ん中に建つIFCにて、中国頑張れといきなりの大合唱、フラッシュモブが発生した。左寄り団体がその参加者たちに現金を配っていたとかいう話は置いておいて、今まで世紀末都市のごとく催涙弾、火炎瓶、スマブラと物騒なことこの上ない状況だった香港にまさかの新展開。こればっかりはさすがの有識者諸君も予想できなかったことだろう。歌って君。
これに対して反体制勢力がどう動くか。
もし万が一歌で対抗したとしたら…?
その昔、ガチンコの犯罪率でそれこそリアル世紀末都市だったニューヨークシティはブロンクス地区、血を血で洗う抗争を繰り広げていたギャング達がブレイクダンスに勝敗を見出したように!どこに着地点を見出せば良いのかわからない今の香港が!歌によって!未来を見出すのかもしれない。

最後に、私はフラッシュモブをやられて喜ぶ奴も、やって喜ぶ奴も大嫌いだ!!
〈登場人物まとめ〉
キャリーラム:香港で一番偉い人。板挟み状態の可哀想な人。
デモ隊:通称黒服隊。当初はピースフルなデモを敢行していたが、最近は火炎瓶に公共物の破壊にとなかなかバイオレンスになってきている。
白シャツ隊:香港マフィアという話。黒服を見かけるとスマッシュブラザーズを仕掛ける習性あり。
赤シャツ隊:福建マフィアという話。白シャツ隊の援軍だとか。恐いアル。
警察:当初は『逃亡犯条例』改正反対のデモだったはずが、気づくとデモ隊最大の敵になってしまった彼ら。警棒でボコボコにする姿が狂気。
マスコミ:香港の今を伝える使命に駆られる人たち。現場によってはデモ隊より彼らの人数の方が多い。
合唱隊:中国加油!の歌を歌う新キャラ。雇われているという噂も。