アルゴリズム元号予想①

平成が終わる?実感はないけど、、、

今年4月30日を以って、今上天皇陛下は退位され、翌日徳仁(なるひと)親王が即位されます。これに伴って、元号法の定めるところにより、現在の元号「平成」も改定されます。


元号は、皇位の継承があった場合に限り改める。


(元号法第二項 )

新元号の公表まであと一ヶ月、選定については委嘱を受けた有識者らが既に20程度の案に絞り込んでいるとの報道も出てきています。

「たかが元号」という方もいるかもしれませんが、昨年来の巷間での元号予想ブームも冷めるどころか、ここへきて一層熱を帯びてきているのを見ると、やはり日本国民の元号への関心は全体として薄くはないのでしょう。

明治の男は泣かない、明治は遠くなりにけり、大正ロマン、大正デモクラシー、昭和ノスタルジー、、、

アナログに移ろいゆく時代を元号によって区切ってきた我々が、数年後もしくは数十年後に「平成」を振り返ったとき、この時代にどのようなキャッチフレーズをつけるのでしょうね。既に「失われた30年」というのはあるけれど。

30年間私たちの周りに空気のように存在していた「平成」が終わるという実感は正直未だにありません。が、気持ちの整理の意味合いも込めて、私も次の元号予想を行って「平成」への餞としたいと思います。

あくまで機械的な操作で元号予想

漢籍(国書から採用される可能性もあり)から採用されるものである以上、全うな元号予想には、選定にかかわる学者と同程度の素養やセンスが要求されるわけですが、一方で「頭文字M,T,S,Hは避けられる」など素人でもスクリーニングできるような制約があるのも事実です。

そこで私は、あくまで機械的なふるい落としで次の元号予想にチャレンジしてみることにしました。

改めて、元号に関する条件をまとめてみましょう。まず、明示的なレギュレーションは、 昭和五十四年大平内閣の閣議報告で公表された「元号制定手続」に関する要領。元号候補名の検討・整理の留意点として以下の六点が明記されています。

  • 国民の理想としてふさわしいようなよい意味をもつものであること。
  • 漢字2字であること。
  • 書きやすいこと。
  • 読みやすいこと。
  • これまでに元号又はおくり名(諡号、追号)として用いられたものでないこと。
  • 俗用されているものでないこと。

この他に暗黙の制約もあります。

まず、先にも触れたイニシャル文字。 平成・昭和・大正・明治とおなじ頭文字H、S、T、Mから始まる元号は避けられるとみられています。元号を頭文字で書きあらわすことがあるため、これらと被る元号を採用してしまうと実用上の支障が出てくるからです。その趣旨からすると、Tと字形が似ているIやMと字形が似ているWやNも採用しづらいのではないかと思います。

また、「要領」に明記されているおくり名以外に、近代以降の天皇陛下の諱(実名)や幼名も避けられるのではないかと思います。「諱む(忌む)」の文字通り、古来より貴人の実名は口に出すのを憚る習慣がありましたから、国民全員が使用する元号に採用するなど、以ての外でしょう。今上天皇陛下の御幼名・諱に使用されている「継」や「明」はまず使用されないのではないでしょうか。

(次回:アルゴリズム元号予想②へ)

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